YUKIMOVIE

【Blog】独自の評価基準で映画を紹介!

『真夜中乙女戦争』

大学一年生の4月に戻れたら何をするだろうか。何がしたいか考えさせられる作品だった。大学生の憂鬱を瓶に詰め込んだような反発心。諦め。憧れ。というという言葉が似合う映画でした。

大学進学を機に上京した1人の青年は、孤独で憂鬱な毎日を送っていた。そんなある時、2人の男女と出会ったことをきっかけに、彼の日々に変化が訪れる。だが、それと同時に青年は「真夜中乙女戦争」という東京破滅計画に巻き込まれていく。

初公開: 2022年1月21日
監督: 二宮 健
原作者: F
挿入歌: Happier Than Ever
編集: 二宮 健

壊したいのは自分自身かもしれません。という言葉が刺さりました。映画の中で映画を観るというシーンは不思議な感覚でした。

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⚠ネタバレ⚠

「男だって乙女である。愛するものは乙女だ。」「この夜、愛は何処で
永遠に記憶に残るような想い出を欲して。
ところで愛は世界を救ったか。」
「このつまらない授業が終わることを期待していた。」
燃えるべきなのは、退屈極まりない大学なのではないか。申し上げるとこの講義、何の役に立つのか分かりません。僕は奨学金という借金をして先生の講義を受けに来ました。この講義に一体いくら払ってるのか計算しました。3000円でした。それは母のパート3時間分で新品の専門書一冊買えてnetflixBasic3ヶ月分の値段です。僕はね、それ以上の話をしてもらわないと困るんです。」お前、ほんま要領悪いな。「全員に愛されたい訳では無い。愛されたい人に愛されれば良い。」4月に一つの物語を期待しない程、私はまだ完全に人生を諦めきれてなかった。不幸の根源です。「壊したいです。何もかも。一番壊したいのは自分自身かもしれません。」破壊衝動。ただ、僕は一度も失敗したくないです。「色んな人が居て色んな事がある。私達大学生はさ、とにかく遊んでいっぱい恥をかく事が大切なんだよ。」このどれも彼は好きで作った訳ではなかったという。気付いたら金が溜まってて、大学というものに行ってみたくなった。「どうして好きでも無いことを続けてるんだ?逃げてもろくな事にならないからだよ。」僕は普通の家庭を持ちたい。幸せになりたいと願う人間がいつまでも幸せになれない理由を知ってるか?自分で自分を呪い続けるからだ。」「普通の人生や生活に憧れた時点で絶対に手に入らない。仮に手に入れたとしても後はそれを守るだけだ。それって楽しいか?どうなったら幸せか誰も教えてくれない。自分で探して自分で作り上げるしかない。」なぁ、お前はなんで生きてるんだ?お前はなんで死ぬんだ。そういう事聞いてくる奴が一番嫌いだろ。「そんな事考えるくらい生きる事に意味を感じてない。」「人間は必要なタイミングで必要な人間に会えるんだ。」これまでもそうやって生きてきた。どう考えてもありえない場所にありえない空間があった。『自分の手元にある映画は自分で決めたい。観たい映画が観れない夜があって、お前はそれに耐えられるか?なんか観ようぜ。』映画で映画を観た。名画に浸る。廃棄され、死を待つだけだったブロッコリーは私達に見つけられた。はじめは、見える人にだけ見えれば良かった。映画一本見る度に、攻撃をしかけた。
サークルが一緒になった以上友達だと思ってるけど。先輩は先輩です。『あのね、年上は年下みたいに、年下は年上みたいに扱うべきなんだよ。』『何事も、本気になった人は壊れちゃうんだよ。』世界の全てが本気に見える。壊れる事でしか生きられなかったのかも知れないよ。映画って皆で観るものだよな。『1000人の学生に映画鑑賞会に誘うメールを送れば、10人の学生から好意的な返事が返ってくる。』黒服はDMのテロリストだった。ありがとう。貴方が居てくれて良かった。母に暴力を振るわれないと部屋の隅に電動ノコギリを常備している小学生。『本当に行き詰まった者に出来る事。黙ってそいつの話を聞いてやるか、まとまった金を渡してやるか。自分の為に時間を使え。』気づけばフロアは、色とりどりの常連達で溢れかえっていた。『毎日毎晩死ぬ程暇ですが、僕の内側は死ぬ程忙しいです。』『でも生きてるなら、それで良しとしてくれるよ。自分達の頭で考えて
行動しない全ての人間が攻撃対象だ。』『怒りも疑問も胸に秘めて毎日頑張ってるんだよ。それって倒すべき悪なのかな?』君の夢は何?分からないです。先輩はあるんですか?私の夢は、死ぬ程面白い本を作ること、人生最悪なことばっかだったけど、この本が一冊がある、そんな世界に生きてて良かったと思えるような本。何かに全生命をかけてる。『死ぬ気で働いてわかった事がある。人間いつか死ぬ。いくら広い家を買ったって、どうせ棺桶だ。どんなブランドも所詮、鉄、革、繊維、布だ。筋トレしたって、どうせ骨になる。なんの為に生きてるんだろうな。』人生はやり直せなくても、世界はやり直せるだろ。生きてて良かったなって。君と私どっちがよ。どっちも。どうにもならない事は、書いて書いて書きまくって忘れるようにしてる。先輩みたいに上手く生きられたらどんなに楽しいだろうって思うんです。『自分の話を聞いて貰いたいだけで、誰かの話なんてどうでも良いんだよ。』『一生懸命生きている人を誰が馬鹿にできるの。』わかりきった簡単な事を積み上げていくしかない。君の事が好きなのに、彼の事も好きで。楽しかった事もあったけど、全部忘れる事にした。正しくあろうとして、かつてのあたしとも似てた。なんにも諦めてないなぁって。絶対楽しませてあげたいって思った。取り返しがつかなくなる前に立ち止まって。『立ち止まったって、多分、世界は優しくなんかならないよ。私が居なくても生きていける?』『それは悲しいけど、多分生きていけます。
それは私もだよ。両想いだね。』

人生は短くて儚くて理不尽だ。どうせ死ぬなら死に方くらい自分で決めたいと思ってた。
色々学んだけどしっくり来なかった。先輩の本命が僕じゃない事、許せないと思います。
生きているなら今は、それで良しとしてあげるよ。ぶっ壊して、作り直しても、またぐるぐる回る山手線が出来上がるに違いない。
人ってそんなもんだから。
毎日をヘラヘラしながら、生きてるのか死んでるのか分からない状態で、それでも大人だって生きてるんだよ!だから、「今は生きてるんだから良しとしよう」。しかも、死ぬ日がいつになるか分からない。