YUKIMOVIE

【Blog】独自の評価基準で映画を紹介!

『世界から猫が消えたなら』

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⚠ネタバレ⚠余命僅かと宣告され、何か一つこの世界から

消す事で一日生きられるとしたら、貴方は何を消せますか?

今日と変わらない明日が来る筈だった。
脳腫瘍で余命僅かと言われた主人公。人生に
絶望した時は走り叫ぶものだと思っていたが
現実はどうやらそうではないらしい。
重い足取りで家に帰ると、自分そっくりの

悪魔と出会う。その悪魔は言った。何か一つこの世界から消したら一日長く生きられる。と。主人公は次々に悪魔が指定するものを片っ端から消していった。電話に映画、時計…それは
主人公と深く繋がっていた人物達との思い出だった。電話がきっかけで恋人になった人とは、電話が無くなれば想い出も消えていく。映画がきっかけで仲良くなった大学時代の親友は、映画が消えると赤の他人になってしまった。そして、時計は…
悪魔が言った。『この世界から猫を消しましょう』と。果たして主人公は、この世界から猫を消すのだろうか。

何かの変わりはいくらでも見つかる世の中で、貴方の変わりはこの世界の何処にも
見つからなかった。
物が消えると人との繋がりも消えていく。
それは、死ぬ事より辛い事なのかもしれない。

 

 

 

 

↓好き・印象に残った言葉。

『未来なんて考えた事も無かった。明日の朝を迎える事が当たり前だと思っていた。』『何かを得るためには何かを失わないといけない。』
『人が深く絶望した時、取り乱さないと知った。』
『人生は近くから見れば悲劇だけど、遠くから見れば喜劇だ。』『僕は本を読み始める時結末から読む。読み終えるまでに死ぬと困るから。』

『何かいい物語があってそれを語る相手がいる。それだけで人生は捨てたもんじゃない。』
『旅をしてるとな、世界には残酷なものがあるって知る。けどな、それと同じくらい美しいものがあるって知る。』
『僕は映画が好きで良かった。
映画は僕に親友をくれたから。』