YUKIMOVIE

【Blog】独自の評価基準で映画を紹介!

『彼女が好きなものは』

貴方には、人に言えない秘密がありますか。誰かの秘密を知っていますか。誰かの秘密を安易に人に教えてはいけない。貴方だから、秘密を話してくれたのかもしれないのだから。私も両性愛者だとカミングアウトしてくれた友達が居る。その子が両性愛者だと言う事を死ぬまで誰にも言わない。打ち明けてくれてありがとう。と思った。普通とは何だろうね。私も普通になりたいと思う事が多々あるので普通になりたいと、普通の幸せが欲しかったと思う事もある。普通の事が普通に出来るだけで幸せだという事を忘れてはならない。昔と比較する事は誰だってあるだろう。あの頃は良かった。と。そう思った時、私は『将来あの頃は良かった。』と思えるような日々を過ごそうと思う。

 

 

ゲイであることを隠して生きる男子高校生。ある日、ひょんなことからクラスメイトの女子生徒が、男性同士の恋愛話が好きな女子であることを知る。そんな彼女の秘密を彼が守ることで、2人の距離は思いがけず急接近。やがて彼女は、彼がゲイであることを知らずに告白する。

凄く良い映画だった。是非観てほしい。f:id:kujouyuki:20230301235539j:image

⚠ネタバレ⚠

物理的に距離を取る。それは物理的にも心理的にも自分を守る有効な手段の筈だ。あいつは
ああだからこういう奴。と世界を簡単にしている。バレないように距離を取る。電車で乗り継いで三十分。この距離が僕を本当の僕にしてくれる。秘密の共有は人を親密にする。小野くんと仲良いし。一緒にしないで。僕には関係の無い世界だと思った。
分かった振りしたくないだけ。明かしてないのに配慮しろなんて言えない。性別や性的指向
縛られない、自由な世界へ。いつか結婚したい、子供が欲しいと思わないんですか。
僕はコウモリのようには生きられないなぁ。
ある時は獣、ある時は鳥の振りをする生き方
はね。こんな可愛い子と付き合える僕は幸せ者なんだと思う。でも、客観的なんだ。奥さんの事、愛してる?何故普通になりたいんだい?
家族が欲しい。自分の子供が欲しい。母さん、
安心させたい。皆に、気持ち悪いって思われたくない。気持ち悪いって思いたくない。やっぱ
ファンタジーだね。最初から上手くいくとか。
名前を呼ばれた時、自分がどういう人間か思い出してしまった。普通じゃない、異常な側の人間だって。好きでもないのに付き合ってるんじゃないかって。好きな人が好きな人と居るのみたら吹っ切れるっしょ。縛られる事の無い場所へ行く。なんで僕たちみたいな人が生まれてくるの。分かってる。彼女が好きな者は僕であってホモではない。表では女の人と付き合う振りして、裏で本当に好きな男の人と付き合ってるの。女の人と付き合うのは世間体の為?
結婚したり、子供が欲しいと思う?僕もそうなんだ。家族に囲まれて死ぬ。僕もそういう幸せが欲しいって、思ってしまうんだ。三浦さんとなら、ちゃんと付き合えるんじゃないかって思った。でも、僕はやっぱりホモだった。本当に
ごめんなさい。今更嫌いにもなれない私は
どうしたら良いの。明日は早く帰って来なよ。
僕、りょうへいをそういう目で見た事ないよ。
そんな事気にしてねぇよ。
相談してくれたら良かったのにとは思うけど。
じゅんくんはじゅんくんだから。
秘密を教えてあげよっか。誰にも言わない?
初めて会った日に言った事、まだ有効だから。
ホモを嫌いな女子は居ないから大丈夫。それ
食ったら戻ろうぜ。ずっと嘘付いてた奴の事
信じられるかよ。今まで通りじゃないのはお前も一緒だよ。気の迷いだって?ずっと悩んできたんだよ。これは何かの間違いで、僕も
いつか女の子を好きになれるって。僕自身が
一番期待してたんだよ。男を好きになる自分が嫌で嫌で堪らなかったんだよ。結婚する事も母さんに孫を見せる事も出来ない。幸せな未来が欲しい。いつかどっかのアパートで孤独死する想像が頭から離れない。それでも女の子を好きな振りをして、必死に周りに合わせて生きてきたんだよ。なんで僕なんて産んだんだよ。なんで僕はまだ生きてるんだよ。自分が好きな者を否定されるってのは自分だと凄く傷付くだろうからやっぱり世界的に認めてあげると思う。アメリカ人は全員ハンバーガー好きって言ったら違うじゃないですか。同性愛の人だからこうってのは違うと思います。同性愛が
異常だって人は居なかったよ。今時そんな珍しい事じゃないって。でも皆何処か他人事っていうかさ。理解者面してたって、実際目の前に現れたら好奇心丸出しだったじゃねぇか。あいつの事
なんかのキャラみたいに見てたんじゃねぇの。同性愛に理解ある方って思ってたからなんか
恥ずかしくなった。でも安藤くんの事は理解したい。理解出来なくても想像したい。安藤くんの事を他人事にしたくない。俺、アイツがゲイだからムカついてるんじゃねぇ。死にたいくらい苦しんでる事をさ、ファンタジーっていうかそういう風にして楽しんでて、知らずに傷付けたかもって。発言遮らないんじゃないのかよ。
好きな物や好きな人を堂々と好きだと自分にも誰かにも言える世界になれば良いと思った。なって欲しいと思った。
私ってそんな魅力無いかなぁって、コソコソ
努力しました。地球上の男子全員ゲイだったら良いのにって思ってた私が唯一ゲイであって欲しく無かった男の子がゲイ。彼は苦しんでました。普通に生まれたかった。普通の幸せが欲しかった。だから私と付き合ったと彼は
言いました。彼の周りには、見えない壁が
あるんです。彼が作ったその壁は、自分を守る為じゃなくて私達を守る為の物なんです。私達が困惑しないように、自分を無くして摩擦を0にして、世界を簡単にして。彼は自分が嫌いで、
私達が好きなんです。でもそんな彼を、私は
大好きで。最初は男だから好きになったのかもしれないけど、今は彼という人が大好きで。
だから生きてて本当に嬉しい。自分が一番可哀想だとか思ってるのか。ゲイだかホモだか知らねぇけど俺はお前のそういう所がムカつくんだよ。もしこの世界に摩擦が無かったら、僕らは前に進めないって。純くらいの時の頃本当に
悩んだよ。結婚して家庭を持つ。それ以外
用意されてない気がした。温泉でキスした時さ、家族に見られても良いやって思ったんだ。一人じゃ抱えきれなかったんでしょう。息子が真っ当に生きられる為ならなんでもしようと。病院に連れて行ったんです。その人になりたいくらい、その人の事が好きだったんだと思います。この中の息子は、凄く幸せそうですね。なんで同性愛者が生まれるんだろうって。神様も腐女子なんじゃないかな。百合好きな神様も居る。そう考えたら正しいとか、正しくないとか無いから。