YUKIMOVIE

【Blog】独自の評価基準で映画を紹介!

『余命10年』

余命宣告されたら、貴方は

生きる事を選べますか?

あと10年しか生きられないとしたら、

あなたは何をしますか?

20歳の茉莉は、数万人に一人という不治の病にかかり、余命が10年であることを知る。 笑顔でいなければ周りが追いつめられる。 何かをはじめても志半ばで諦めなくてはならない。避けられない死を静かに受け入れるため、もう恋はしないと誓っていた。しかしある日、同窓会で再会したかつての同級生の男に思いがけず心惹かれていく。やがて、会うべきではないと思いながらも、彼との距離が縮まることに喜びを感じていく。
https://www.bungeisha.co.jp › yom...

f:id:kujouyuki:20230214160809j:image

彼女は10年という余命としては長いのか短いのか分からない残りの日々を決して取り零さないよう丁寧に紡いでいった。死は平等に訪れるというがそれは本当だろうか。天寿を全う出来る人も居れば生後間もなく亡くなってしまう人も居る。生まれた時から難病に苦しめられながら毎日必死に治療に耐えながら生きる人も居れば不規則な生活をしているのにも関わらず健康に生きられる人も居る。

人は当たり前を失って初めて当たり前の大切さに気付けるんだと思う。制限されないと制限されていなかった頃の幸せは実感出来ない。皆には明るい未来がある。だって病気じゃないから。という言葉が印象に残った。

病気の辛さはその人にしか分からない。以前皆それぞれの地獄がある。という言葉に出会った。傍から見たら羨むような人生でも本人からしたら地獄の中に居るような辛さを感じていて苦しんでいるのかもしれない。その人の地獄はその人だけのものなのだ。

(逆もしかり)

『人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから

見れば喜劇だ。』という「世界の三大喜劇王」のひとり、チャーリー・チャップリンの名言を思い出した。

一口に病気と言っても薬を飲んで安静にすれば治るもの・精神的なもの・身体的なもの・一生付き合っていく難病(指定難病)・障害・余命宣告されるものというように程度も辛さも異なる。一度考えてみた。今当たり前に出来ている事がある日突然出来なくなったら。余命宣告されたらと。まず容易に受け入れる事は出来ないだろう。頭が重く熱くなり全身が押し潰されるような感覚に襲われ何も考えられなくなってしまうと思った。それから暫く沈んでから、死ぬまでにやりたい事リストを作って可能な限りそのリストの夢を叶えていくだろう。私も読んだ本の影響で死ぬまでにやりたい100のリストを書けと言われて90近く書いたので叶えられるか分からないが書いただけでワクワクしてこれからの人生が楽しみになったので『死ぬまでにやりたい100のリスト』作成をオススメする。

この物語の主人公は病気で働けずにいる。生きる事に執着しないように誰かを好きになる事、すなわち恋をしないように自分を律して、感情を押さえつけて生きていた。

同窓会に行けば当然のように仕事や恋愛の話で盛り上がる。それについていけない辛さは

計り知れないだろう。周りが出来て自分には出来ないのだ。普通とは何だろうか。

仕事も恋愛も身体的・精神的に余裕がある人だから出来る事だと思う。この映画を観て私は誰かが嫌がる話題は出さないように心掛けていこうと改めて思った。(何が嫌な話題か人それぞれ異なるので難しいが相手を不快にさせないように意識していきたい。)世間の普通に囚われて自分のやりたい事を我慢してしまうなら、普通なんて捨ててしまえ。

私は『普通』という曖昧なものを押し付けてくる人が苦手だ。普通なんて人それぞれ異なるもので決して共通認識ではないと感じるからだ。例を挙げると普通バイトするでしょ。とか普通はこれが出来るでしょ。大学生になったら免許を取る・普通は恋人が居る、結婚する等だ。普通という言葉はある一定の基準・範囲内から外れると異常者だと指を刺されるような言葉だと思う。

この映画を観て健康がなにより大切だと感じた。健康ではないと上手く行かない事や出来ない事や制限される事が増え周りと比較し劣等感に苛まれて辛いだろうと思ったからだ。

主人公視点が描かれているのが良い。自分が覚えていても、相手が覚えてるとは限らないと思いました。病気で亡くなる映画は何度も泣いてしまう。

余命ってどうやって分かるのか気になったから調べてみた。
余命は、患者個人の病状はもちろん、病気生存率や治療期間などの統計データや、過去の症例などの経験値から医師が導き出します。 データや経験を基にしているといっても、患者によって個人差があり、正確な余命を出すのは困難です。 また、医師という個人の判断によるものなので、同じ病状でも余命に差がでる場合があるらしい。

私は余命宣告されたり、難病になったらまつりみたいに誰かと付き合う事は出来ないと思う。相手の人生の重荷、負担になりたくないし我慢させたくない。一緒に楽しめる事が少なくなったり、忘れられなくなって呪いみたいに私に囚われて残りの人生を歩んで欲しくない。好きな人には幸せで居てほしい。それでも一緒に居てほしいと思う。誰かの大切な人や特別な存在になるのが怖くなる。それでも特別な存在になりたい。と願ってしまうのだろうけれど。人を愛する事が出来たまつりを尊敬する。健康を軽んじてはいけない。健康だから将来の仕事はどうしようか。誰かと付き合おうか、結婚しようか、子供が欲しいなぁ等明るい未来について悩めるのだから。私は中学生の時に剣道の大会や道場で会う仲の良い友達が居た。その子は笑顔が輝いていてよく笑い、元気。天真爛漫で一緒に居て凄く楽しくて剣道が上手くて強くて戦績は私が2勝5敗1分けだったのでずっと勝ち越したいな、凄いなと尊敬していた。その友人は白血病という病気になってしまい剣道が出来なくなってしまっていた。中学生の時に再会した。病気は、体型も表情も性格も何もかも彼女を変えてしまった。それでも私はただ彼女と話したかった。剣道の話をすると、彼女は羨むような、劣等感に苛まれてしまう故、話したくなさそうな表情を見せたので私はギターを始めた話をした。すると彼女もギターを始めて軽音楽部に入った事を少しだけ楽しそうに話してくれたのを覚えている。この日程ギターを始めて良かったと思う日は無かった。もしかしたらもうこの世には居ないかもしれない。病気になったら身体だけでなく心も死んでしまう。以前授業で人生において大切な事は何か問われた。私は即座に健康と答えた。もし、お金で健康が買えたらあの子はあんなに苦しまなかっただろうと思った。勿論お金で健康を買える事もあるが、お金で買えない一生治らない病気や余命宣告される病気もある事を忘れてはならない。健康じゃないと働けない→お金を稼げない。心が死ぬ人も居るから恋愛所ではない。家族や友人にも心配をかける。だから、私は健康が何より大切だと思う。

 

 

⚠ネタバレ⚠映画内の印象に残った言葉。

ずっと見ていたい。あと少し。もう少しって
分かってた筈なのにね。最後まで生きてね。
PAH
人生こっからだよ、本当。まつりの書く言葉
好きだったんだけどな。恋愛なんてしないし。誰も私が病気だって知らないだろうし。
恋人は出来てますか?小説家デビューしてませか?素敵な人生を生きて下さい。
人に会うの久しぶりで、緊張して酒で誤魔化してた。。皆大人になってたね。楽しかったなぁ。ご病気は、治ったんですか?

自分の部屋のベランダから飛び降りたんだって。ほぼ絶縁してるから、俺。先月クビになったんだ。楽しかったんだ。それぞれの人生皆ちゃんと生きてて。大人になってバリバリ働いて下さい生きる意味とか分からないし、これっていつまで続くんだろうって思ったら、ふわ〜っと。それって凄くズルい。

暇ですね、働けないし。
これが後何年も続くのか。って感じ。生きたくても、生きられない人もいるのに、高林さんの気持ち考えずにごめん。いいなぁって思ったものを残しておきたい。これからどうするんですか?とりあえず仕事見つけて、家賃を払う。私も頑張るからさ、もう死にたいなんて思わないで下さい。
病気に絶対なんて無いんだよ。先生が特効薬
作ってくれるの楽しみにしてる。このままだと暇すぎて死んじゃう。焦んないで自分のペースで良いんだから。分かる気がしたんだよね。逃げ出したくなる気持ちとか。仕事

決まった。良かったね。無理しちゃ駄目よ。とりあえず、やれる事からやってみようかなって。この本は、私に夏の始まりを教えて

くれた。あともって、3.4年かも。今が楽しいから、このままがずーっと続けばなって。全部、まつりちゃんのおかげです。ありがとう。俺ってまつりちゃんにとってどんな存在? どんな、?分かんない。
薬を変えてみよっか。心配しなくて良いよ。
長く同じ薬を飲んでいると耐性が出来てしまうから。変化を与えた方が良いんだ。
おかしいじゃんこんな感じって。
一緒にいたい。満たされているからそう思うんだよ。普通って何?私のこと何にも知らないで、勝手に決めつけないで。まずはしっかり休んで。私はかずくんが思ってるような人間じゃない。もう会いに来ないで。もう諦めたよ。どんなに難しい病気でも治す方法があるなら頑張るよ、でもこの病気は無いじゃん。戦う事が出来ない。私達ってさ、どっちが可哀想なんだろ。心臓の障害があって、
そういう辛い気持ち分かり合えるかなって。

確かに次なんてないよな。人生良くも悪くも
一度きりだ。愛する人に出会えるなんて奇跡みたいなもんだよ。お前は運がいいよな。そういう人に出会えたんだから。良かった、会えた。まつりちゃんに会って、夢が出来た。俺の人生は誰かからみたら平凡でつまらない人生かもしれないけど隣にはまつりちゃんが居る。死にたいって思ってたけど生きたいって思わせてくれたまつりちゃんの為に生きる。これからは俺がまつりちゃんを守るから、一緒に居て下さい。20歳の春、私は初めて人の死のリアルを見た。あと10年しか生きられないとしたら、あなたは何をしますか?
大丈夫じゃないかも、だから書いてみた。かずくん、私の病気治ると思ってるから。私の身体実験台に使って良いよ。同じような人が少しでも減ってくれたら、私の命少しでも意味のあるものだと思えるから。まだやり残した事一つあるから、終わったら先生に会いにくるね。俺ね、まつりちゃんが居れば何だって出来ると思うんだ。だから、結婚して下さい。ずっと嘘付いてた。治らない病気なの。
だからもう一緒に居られない。
余命10年て笑えるよね。長いんだか短いんだか。退屈でボケちゃうよね。さっさと死なせてくれってずっと思ってた。和くんに出会って毎日楽しかった。これ以上和くんと居たら、死ぬのが怖くなる。大事にしてくれてありがとう。和くんは、しっかり生きて下さい。お願い、分かったって言ってよ。最後のお願い。私、もっと生きたい。もっと旅行も行きたいし、友達と楽しみたいし、仕事だって。親孝行だってまだ全然出来てないし、

迷惑ばかりかけてごめんなさい。お母さん、ずっと後悔してた。動揺しちゃって
先に泣いちゃったから。ずっと泣けなかったでしょう。いいんだよ、もっと叫んだり喚いたり。お母さん全部受け止めるから。死ぬのが怖い。死ぬのが怖い。周りの人達のおかげですから。店の名前は、決めたのか。

『まつり』にしようかと思ってます。
赤ちゃん抱っこ出来るかなぁ。出来るに

決まってるでしょう。酷い事言ったって、後悔してた。私が助かる事、最後まで願ってくれてありがとう。お姉ちゃんがお姉ちゃんで居てくれて本当に良かった。沢山の人に届くと良いな。。病気じゃなかったら、貴方と明るい未来を生きたかった、死にたくなんて、無かった。夜、瞼を閉じるのが怖いんだ。私、間違って無かったよね。これで良かったんだよね。自分の辛さを半減させる為の別れだった。私の人生は幸せだったよ。人より

短かったけど、貴方と出会って、貴方に愛されて私は生きてたって思う。会いたい、会いたいよ、和くんまつり。それ以外思い浮かばなかった。怒られるかもしれないけど。
あなたは私がこの世界に生きた意味でした。