YUKIMOVIE

【Blog】独自の評価基準で映画を紹介!

『告白』復讐劇

ある中学校の学年末の終業式。1年B組の担任を務める女性教師が、37人の生徒を前に衝撃的な告白を始める。彼女の娘は亡くなっており、警察は事故死と判断した。しかし、このクラスの生徒が娘を殺したのだというのだった。
公開日: 2010年6月5日 (日本)
監督: 中島 哲也 さん
撮影: 阿藤 正一さん、 尾澤 篤史さん
受賞歴: 日本アカデミー賞 最優秀作品賞、 日本アカデミー賞 最優秀監督賞。
原作者: 湊 かなえさん。


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友達に勧められて観た映画。

このような作品を観たのは生まれて

初めてだ。頭を鈍器で殴られたような衝撃を受けた。幼い子供にとって母が全てなのだと痛感する作品。語りかけるように始まった復讐劇。静かに憎悪・憎しみを燃やす。湊かなえさんの作品をもっと読みたくなった。

大切な誰かを亡くすと人は壊れる。イジメ行為をポイント制にしているのが凄く不愉快で気持ちが悪かった。戦争と同じくらいイジメが嫌いだ。自分達が正しいと信じて他者を

傷つける事は許される事ではない。貴方の

正しいは本当に正しいのか。時に正義が人を傷付ける事もある事を忘れてはならない。

何が正しくて間違っているのか分からなく

なる映画。命は平等に重いのか

考えさせられる。人殺しと私達の命の重さは同じなのだろうか。

法律が貴方を守るとしても、私は貴方を

許さない。

 

⚠ネタバレ⚠

私が良い教師だったかどうか、私には分かりません。心の弱い者が更に弱い者を傷つける。傷つけられた者は耐えるか死ぬしかないのか。今居る場所が苦しいなら、別の場所に避難しても良いんじゃないか。生徒を疑わない教師が悪いのです。生きる意味が分からなくならないよう、大事な話をします。差別する方が悪いじゃん。私の何倍も苦しかったと思います。もう二度と、私の手に柔らかい手が触れる事はありません。貴方方の命を守るものは親ですか?武器ですか?頼もしい味方、それは少年法です。貴方方は人を殺しても罪に問われない。愛美が初めて父親に抱きしめて貰えた時、そこに魂はありませんでした。愛美が死んだ時、私の大切な何かも死んでしまったのかもしれません。焦りましたが、努力はしませんでした。
皮肉な話です。Aには殺意がありました。でも殺す事が出来なかった。Bには殺意が無かった。なのに愛美を死なせてしまった誤った生徒を正しい道に導く。自分の犯した罪の重さを知り、それを背負って生きてほしい。命の重さを実感し、犯した罪の重さを実感するには十分だと思います。
春は、花も木も草も人も全ての命が燃え上がる季節です。』多分、皆弱虫だから、裕子先生が突き付けた真実から逃げ出したくて。バカになりすましたんです。熱血教師は生徒を見れてない。いじめて良いのかな。調子の良い事ばかり言って、何の役にも立たない。弱い者を虐める個性。僕の命は軽いけど、君の命は重いから。僕はただ、誰かに褒めて貰いたかったんだ。母親も居なかったから。ずっと独りだったから。
誰にも見せなかった、本当の自分を。

しかったなおくんは、もう居ない。
私はもう一度、先生に聞きたいです。
命は重いですか?本当に、誰の命も。殺人が悪だなんて、僕には誰も教えてくれなかった。
母は、綺麗な絵本や、夢のある童話よりオウムの法則やノートンの定理、電子法則の話ばかりした。可愛いオモチャをバラバラにして、その構造を僕に教えた。研究者としてのキャリアも、輝かしい未来も捨てた。でも、すぐにその事を後悔し、僕さえ居なければ。といった。母が僕に残したのは沢山の本と、一つの言葉。
貴方にはママの血が流れているの。同じ才能があるの。僕には聴こえた。大切なものが消えてしまう音。ありきたりな想像で語られるのはまっぴらだから、このウェブサイトに僕の遺書を遺す。母の才能を発揮したい。僕の才能なぞ、理解不可能で。もしかしたら、母が覗いてくれるかも。僕は君と、誰も居なかったから友達に、なりたかったんだ。死に至る病。それだよ、それ。そんな病気になれば流石に父も、母に会う事を許すに違いない。それからも、ただの暇つぶし。笑顔とか涙とか生きてるのも、
ただのくだらない暇つぶし。生きてる実感が
まるで湧かない。お腹が空くのも生きてる証。
お前なんかただの暇つぶし。自分を捨てたママに会いに行くのが怖いんでしょ。
憎しみを憎しみで返してはいけない。それで君の心が晴れる事など絶対無い。それが、君自身の再生につながる。正しい事を言い続けた。
エイズは治療で治せるんです。
併発のガンさえなければ死ぬ事はなかったでしょう。
そんな事すら知らずにHIVというだけで震え上がるあなた方のあのまぬけ面ったら。私は家族を
失いました。私は許しません。寂しいだけ、
振り向いてほしいだけ。
命とは重いのか、軽いのか。未成年が1人殺した所で少年法が守ってくれるから。つまらない。声をかければ
僕が抱きしめて欲しいのは、僕の肉体ではなくもっと大きなもの。僕の才能、偉業だ。この世界には殺人を犯しても許される人間が居る。
どの命も尊く、どの命も美しく、この世に失われても良い命等一つも無いという事を。
子供に自分の理想を押し付つけてはいけない。
子供は親が全てだから。イジメのシーンは昔の事を思い出して気持ちが悪かった。何故中学生はイジメを行うのか。地獄だ。イジメはこの世から無くならなければならない事だと
思う。なぜ関係ない人が殺されるのです。
殺すのは誰でも良かった。傲慢で弱虫な貴方の唯一の理解者だったのに。
だったら愛するママを殺しなさい。
法律が貴方を守るとしても、私は貴方を許しません。
子供に親を殺させた。復讐劇。爆弾を作ったのも、スイッチを押したのも貴方です。これが
私の復讐です。本当の地獄。ここから、貴方の更生の第一歩が始まるんです。なーんてね。